私的考察 FLY Fishing 編
※注意! ここは私自身のフライ考のコンテンツです。
一般的でない内容や、表現もあるかと思いますが、そこは私流
こんな風にフライフィッシングと付き合ってるのか と感じてもらえたら幸いです。
また、間違いや、好ましくない表現等があっても許してね。 なぜなら これは私のホームページだからです。
気が向いたら更新
第 1 話
【 フライフィッシングとは?】
フライ・フィッシング(以下FF)をするに当って何から取っ掛かればよいか? アドバイスしてくれる人がいないとサッパリ解かりません。
私の場合もそうでした。 ここでは全く
初心者向けに始めます。 私の経験の上で、合理的?と判断し、実践している内容です。 
ハッキリした間違いじゃない限り、ツッコミはご容赦願います。 だって自由奔放が基本ですからね。
まずFFは大きく4つに分けて考えると 解かり易いでしょうか。
@、 知識探求  A、 タイイング  B、キャスティング  C、実釣  ←こんな感でしょうか?
では順を追って簡単に掻い摘んで説明しますので、FF全般をイメージして見て下さい。
このイメージには当然個人差がでます。 でもその個人差こそが個々の個性であり、各自のフライ考なのです。

@
知識と言うのは、道具への理解と最低限度の昆虫学、つまり勉強です。
昆虫学は、魚の餌となりうる虫達の生態の事と形です。 これをある程度理解しないと、フライが巻けないし、戦略が立ちません。
Aフライの自作です。
フライを作る事を“巻く”と言います。 巻く巻かない は自由ですが
タイイングをしないと言う事はFFの楽しみの半分を諦めたと同じ事”
と言われます。 やはり自分で巻いたフライで釣らないと・・・・ 因みにフライマンの9割以上は自分で タイイングをします。
Bキャスティングは練習です。
最低限度
(7〜8m)で洗面器程度に入るようになれば、とりあえず何とか釣りはできるるでしょう。
逆に言うと、これくらいは出来るようにしておかないと、釣りにならないと言う事です。 ポイントに届かない事にはマグレも起きません。
C釣行。 釣りに行きましょう。
自分で巻いたフライの中からその時期その川に合った物を選び、ポイントにキャスト。 上手くドリフトさせて、魚が出たら合わせます。
そしてランディング(キャッチ)です。 これまで積み重ねてきた事が報われ、間違いではなかった事が証明される瞬間でもあり、大変な満足感が得られます。 この快感を求めてフライマンはせっせと川へ通う訳です! 大抵の人は初めにロッドとリールとラインを買います。
そしてとりあえずキャスティング練習して見ます。 なんとか前方向にラインが出るようになると、完成フライを購入し、川へ出掛けます。
でもそう簡単には釣れてくれません。 一緒にやる友人がいるか、FF経験者が近くにいない人は、この時点で1/3程度は めげて諦めるようです。 そんな悲しい事にならないように、私なりのアドバイスを差し上げますので、このHPを見て、始めて見ようと思う方、あるいは中途になってる方、メールを下さい。 一緒にFF楽しもうでは、ありませんか!
−5月29日のかわら版より−  
第 2 話
【 知識について・・・
FFをするにあたって避けて通れないのが【虫】の話。 カゲロウカワゲラトビケラなどの水生昆虫です。
これらは、FFマンにとって極身近な存在ですが、市街地に住んでると、なかなかお目に掛かれないと思います。
でも、ほんの少し上流域の川沿いに行くとそれらは見る事が出来ます。
特に夏の夜、コンビニなどに出掛けた時や、自販機などの周りには多く集まっています。
種類はベラボウに多く、私もなかなか詳しく覚えられません。
そんなに
マニアックな世界(注:1)に踏み込まなくても充分にFFは楽しめます。
ですから、とりあえずは
『種類』(注:2)の違いによる、生態差だけ覚えれば充分です。
注:1 これ以上は、余りにもディープな世界なので、説明すると限がないから、 やめときます。
注:2 生物は、界・門・網・目・科・属・種 と大きく7段階に分類されます。
    だからこの場合は『目』とするのが正しい。

渓流魚はこれら、虫達を主食にしていますので、この虫に似せた毛鉤、つまりフライを巻くわけです。
水中に住んでる
幼虫から、さなぎ、成虫と変化に応じた各パターン。 更に夏場には蟻や小さな甲虫類と言った、うっかり水に落ちて流れてくる物なら何でも食べてしまいます。 これら全てを模倣したフライを巻いて、戦略を練るのです。
初めの内はリアルなフライを良く巻きます。 しかし次第に
「こんなフライで釣りたいな〜」 に変ります。 スタンダードパターンは当然有りますが、やはりオリジナルで釣れると嬉しさは格別なもの。 同じ材良と同じ道具で同じパターンを巻いても、5人いれば5通りのフライが出来上がります。 どれでも良く釣れる訳じゃない所がFFの面白い所。 あとで理由を分析したりしますが、これがなかなか・・・
なんとか答えを出して見ても、それは人間の尺度で考えた理由、
本当の所は魚にしか解かりません。
そんな事を日夜くり返し、 タイイングを楽しんでいます。 
−5月30日のかわら版より−
第 3 話
【 知識について・・・
ライン
フライは道具もややこしい。 でもフライマンには楽しい玩具。 話を解かり易くする為に、フライラインから始めます。
当然FF専用のラインです。 いろんな意味で
旧態然としたスタイルのFFにおいて、唯一超ハイテクを搭載したパーツです。
内容説明は面倒な上、釣には不要なので省きます。 このFラインには
フローティング(浮く物)とシンキング(沈む物)があり、それぞれ形状にはD T(ダブルテーパー)とWF(ウエイトフォワード)ががあります。 一般用にはDT、ロングキャスト用にWFと、使い分けます。
太さには#1〜#9以上まで有りますが、
一般的には#3か#4を使います。 D T 3 F とか、WF 4 S と言うよな表示の仕方をします。

ロッドにも番手の指定があり、#3のロッドには#3のFラインをつかいます。
(場合によっては#3のロッドに#4ラインを乗せたりしますが、極めて稀です。#3には#3が原則です。)
更にFラインの先端に、
テーパーリーダーと言うハリスに当るラインを繋ぎ、先端(ティペット)にフライを結びます。
このテーパーリーダーにも10X〜3・2・1X・・・と 当然サイズが有ります。
ここで問題なのがこの番号。 ラインは1から2・3・4と数字と共に太るのに、ティペットは逆!
1・2・3・4と数が増えるほど細くなってゆく・・・。 更にフック(釣針)のサイズも1・2・3と小さくなって行きます。
Fラインとティペットは、
Fライン+ティペット=10が 標準となるように 設計されてるらしい。
この辺のバランスが悪いと上手くフライが飛びません。 ロッドの調子に付いては硬めから軟らかめまで様々あります。 どれを選ぶかは好みの分かれる所ではありますが、いずれにしても組み合わせバランスが悪いとキャストが相当困難になります。 
適正な組み合わせについては有識者に訊くか、インターネット等で調べましょう。 
−5月31日のかわら版より−
第 4 話
【 知識のついて・・・
ロッド
フライロッドは柔らかい。 どれくらい柔らかいかと言うと、初めて触る人が退いてしまう程柔らかい。 更に凄く繊細である。
ほとんどの 始めて触る人は 「こんな物で何を釣るの?」とよく尋ねます。 この素晴らしく軽く、柔らかく、良くしなり、キャシャな作りの竿に魚が掛かって曲がった時の事を想像していただきたい・・・・  かなりエキサイティングな物になると思いませんか?
実際、魚を掛けてから取り込むまでの
スリル感は最高です。 だからネットですくったら 満足し、食べる事まで考えてはいけません!
楽しませてくれた魚には
敬意をはらってそっとリリースします。 ゆっくり川の中に戻ってゆく魚の後姿が一層充実感を与えてくれます
FF程、ロッドによって釣り味が違う釣りは他には類を見ないと思います。
ロッドの出来の良し悪しがキャスティング性や、釣り味と言った、FFのすべてに影響を与えます。
当然技術によるキャスティング能力の差も有りますが、ロッドの出来は時々それを超える事が有ります。
最近は安価でいて、素晴らしい出来栄えの物が多く出て来ました。 しかし、ほんの10年程前でも
“ Fロッドの形をしただけ” の、まったく使い物にならないロッドも多くありました。 ロッドは自分のFFスタイルに合った良いロッドを選びましょう。 もちろん高い物程良いと限りません。 しかし、やはり大人が真剣に楽しむ道具です。 少し位高くても良い物を末永く使いたいと考えます。
一般的にはカーボンロッドですが、最近はまたグラスが流行ってきました。 グラスの軟らかさが人気のようだ。
しかし、憧れはなんと言っても
バンブーロッドでしょう。 そう、六角形の竹竿の事です。
このハイテク新素材全盛の時代において、未だに
天然素材の竹で出来た竿が憧れの存在であり、またその竹が持つ釣り味を楽しむのはヘラブナ釣りと、このフライフィッシング位ではないでしょうか?
−6月2日のかわら版より− 
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第 5 話
【 キャスティング 】
FFを始めて、まず最初に直面し、またFF最大の課題のひとつがキャスティングです。 はっきり言って、私、自信がありません。(T_T) 
練習しようとは思うのですが、川に行くと釣りしちゃうんですよね。 ですからここでは
クドクド書きません。
間違った説明はしたくないので、HPや本での知識の構築をお願いします。 フライのキャストは特殊です。 ルアーや投げ釣とどう違うか?
それは
ライン先端に重量が無いと言う所です。 その為ラインを空中に浮かせる様に伸ばし、フライをポイントまで運ばなけばなりません。
このラインを出すと言う行為がキャスティングです。 これは出来る人に習う事をお薦めします。
普通の投げ釣りではライン先端から飛ぶのに対し、フライラインは手元から先端に伸びて行きます。
だから飛ばすと言う表現は正しくなく、送る、伸ばす、運ぶ、とかがイメージ的には近いかな?

とにかく、私のように我流でフライフィッシングを覚えてしまうと、
余程の事がないとキャスティング練習しないです。
憧れのダブルホールをマスターするべく、私もそのうち、多分、きっと、練習しますので・・・
それから、第1話に書いた、
7mで洗面器程度のコントロールは必須です。 この位は近所でも出来ますので、絶対練習してください。
4話までと比べたら、内容が薄いキャスティング編ですが、下手なので許してね。
出来ない事は詳しく書けません。                                              
−2001.6.12− 初めに戻る
第 6 話
【 釣りに行こう!】
なんとなくでも、イメージが掴め、道具も揃い、洗面器キャストをマスターしたら、さぁ川へ出かけましょう!
渓流は何処にでも魚がいるのが普通なのですが、多い川と少ない川があり、釣れない所では
「この川には魚はいないな。」と思うほど釣れません。 詳しくは、ポイントで出会った人にさりげなく声を掛けて見るのも良いです。
私あたりは良く声を掛ける方ですし、意外に情報は貰えます。 ま、挨拶はするべきで、入渓する時などバッティングしても、先に話してたらお互い知らん顔でピリピリなんて事無くて済みますしね。 これらは
釣り場での最低限度のルールではないかと思います。

さて、川に着いたら魚が着いてる場所、いわゆるポイントを探します。(事前に勉強は必要ですよ・・・)
流れに変化がある所や、石の裏などの、
チョッとした所にイワナは着いています。
イワナは、
自分が居る所・餌を見つける所・餌を銜える所・それを飲み込む所がそれぞれ違うようです。
ですから、フライを落とす所・流すレーン・銜えさせる所を調整します。  これは習って覚える物ではなく、
経験を重ねるしかないでしょう。
だからどんどん釣りに行こう!ということです。 最初は、経験者と同行できれば、何ヶ月分かは近道できるはずです。
探してみて下さい、経験者と知人になると、なにかと有利な事が多いです。
                 
−2001.6.13− 初めに戻る
第 7 話
【 フライと餌釣り 】
私の渓流釣りも初めは餌釣りから始まりました。 餌は大体が現地調達でした。 主にカゲロウカワゲラ幼虫です。
これらは
チョロ虫の愛称で呼ばれています。 (オニチョロ、ピンチョロ、カメチョロ、と言うふうに呼びます。)
川の中の、
“魚の居付く場所”は決まっていますので、そこに餌を入れてやれば釣れる訳です。 ところが、梅雨明け後のカンカン照りの日中などは、餌釣りでは釣れません。 理由は判りません。 しかし、そんな時でもフライ(テンカラ毛鉤も含む)だと釣れるのです。
ここが不思議な所なのです。 本物を餌にしても釣れないのに、似せて作ったとは言え偽者で釣れるって変でしょう?
ニンフならまだしも、ドライフライに至っては虫らしくない物の方が多いです。 でも釣れるんです。
フライの世界には“プロタイヤー”なる、 タイイングのプロが存在し「生きてるんじゃないの?」と思うほどリアル
なフライを巻く方がいます。
リアル=良く釣れるとは限りません。 
フライフィッシングの
秘密と魅力はこの辺にあるのではないでしょうか?
魚達は餌かどうか(正しくは食える物とそうでない物)は、目で見て判断してるのではなく、
別の判定基準があると、私は考えています。 
フライとは、その判定基準を満たすべく、
無駄を省いて記号化したようなものだと考えています。 その基準をくすぐってやると釣れると思うのです。 だから状況の変化で魚の基準が変わると、本物でもハズレとなることが起きるのではないでしょうか?
そうなるとフライの強みは、万能的な合格基準だけを持たせてやれば良い事になり、上手く行けば
必ず釣れるフライも出切る事でしょう。
しかし、この
必ず釣れる夢のようなフライは釣りをつまらない物にしてしまうでしょう。 なぜなら、ゲーム性がなくなるからです。
仮に振れば必ずヒットになるバットや、必ずホールインワンが出るクラブが発明されたとして、それを使ってゲームをして楽しいと思いますか? 何が起きるか判らないから面白い訳で、難度が高い程ゲーム性が高く、克服した時の満足感も大きいのです。
そんな訳で、一方では
より良く釣れるフライを考え出す努力をしつつ、絶対に釣れるフライは否定する、この矛盾に対する答えは、100%以下の、ほんの数%と言う狭いスペースの中にあると思うです。 何か えらく偏屈でしょう? 私は何時もそう思っています。
だから
釣人には変わり者が多いと思います、特にフライマンには。 止められませんな・・・・         
−2001.6.19− 初めに戻る
第 8 話
【 C & R 】
私は事在るごとに、キャッチ&リリース(C&R)を唱えています。 それは私だけに限らず、多くのフライマンがそうしていますし、多くのフライ道具にそう書いてあります。 更に言うと、100%のフライマンがそうでないのが残念です。(特別な事情を除いては・・・・)
このC&Rと言う行為に付いては賛否両論があり、どちらが正しいとハッキリ答えが出ないのも事実です。
特に
エッサマン(餌釣り師)には、なかなか理解してもらえません。 それは彼らが魚を獲物と認識しているからで、この認識が変わらんうちは、C&Rを受け入れるのは無理でしょう。 きっと「逃がすくらいなら、初めから釣るな。」と言うでしょう。
あるいは
「針を掛けて傷を付けて逃がすなんて。」と言われるでしょう。 しかし、釣りと言う文化がそこにあり、それを楽しんでいる以上避けては通れないし、止める積りもありません。 ですからそれらは飛躍しすぎた意見ですし、水掛け論に終るのが判っていますので、次元の低い論争は致しません。 釣りと言う行為の捉え方が違うと、当然魚に対する考え方も違って来るのです。
一般的なフライマンは、
魚を獲物と考えません。 私的に言うと、釣りを楽しませて頂く相手なのです。 釣りは魚が居ないと出来ません。
となると、魚は
少ないより多い方が良いに決まってます。 更には、小さいより大きい方が楽しいです。 
当たり前ですが、魚が大きくなるには数年間と言う時間がかかります。 つまり、
長い間そこに住んでないといけないと言うことです。
じっくり時間を掛けて大きくなった
野生生物を、どんどん釣り上げて持ち帰り、食べてしまうとそれまでです。
我々フライマンは、なぜ釣り上げた魚をまたリリースするかと言うと、また何時かもっと大きくなっのとまた出会いたいからです。
リリースしても、
釣った事が原因で死んでしまう魚もいるかもしれません。 でも持ち帰ってしまうと100%殺す事になります。
ですから、リリースした方が絶対に生存率は高くなります。 この先もずーっと釣りを楽しんでいくには、
C&Rは有効な手段である事は間違いない事実です。 どうしても食べたかったら養殖場で買いましょう。
それらはには申し訳ないですが、牛肉や豚肉や鳥肉と同様に、食用と割り切るべきです。 家畜と保護動物とは分けて考えるべきで、どこかでハッキリ線引きしておく事が必要なのです。 いつにも増して理屈っぽい内容になってしまったが、釣りと言う罪深い行為が止められない以上、
せめてリリースぐらいしましょうよ。
−2001.6.22−  初めに戻る
第 9 話
【 ティペット 】
ティペットとはFFのラインシステムの末端である。 一般的に言う所のハリスの事です。
多分、余程特殊な釣りで無い限り、FFのティペットがいろんな釣りのハリスとしては
最も細い糸でしょう。 渓流でトラウトを狙う標準的なサイズは多分6Xで、これは普通の表示の約0.6号に当ります。 素材は主にナイロンですが、最近のフロロカーボンも使われています。
糸としては
非常に高価で、30mで1500円位です。 当然フロロカーボンの方が高いです。 ナイロンの軟らかさを選ぶか、フロロの高比重を利用するか、好みや用途で使い分けをするべきでしょう。 フロロは“スレ”に強い素材ですが、ちぢれ易くもあります。
沈み易いので、魚に見切られにくいらしい。 ナイロンは吸水性があるので、
水を吸うと強度が落ちますが、大変しなやかで、ドリフトが大変容易です。 私はナイロン派で、やや長めが好きです。 フライとラインシステムを結ぶ、言い換えれば、魚とラインを結ぶのがティペットです。
全システム中、
最も強度の低い所です。 しかも極端に・・・・ 疎かにしていると、魚が掛かった時には呆気なく切れてしまいます。
「まだ大丈夫はもう危ない」なのだ。 そんな訳で、私は頻繁に結び変えをします。 結構枝や葉引っ掛けたりしてキズを付けるからです。
引っ掛けなくても付くキズもあります。 ライン同士のスレや、ウインドノットなども起きますから・・・・
キャスティング技術が高いと相当回避できますが、きわどい所を攻める時等はどうしようもないです。
また、そのような引っ掛け易いきわどい所にこそ、いい魚が入っている物ですから、やっぱ攻めますね。
私個人の意見では、大量消耗品として、ドライシェイクか、このティペットが
最も高価な物だと思います。
そんな訳で、今度は普通の
安物ハリスを使ってみようと思っています。 多分そんなに差はないでしょうから。 
−2001.7.4− 初めに戻る
第 10 話
【 フック 】
フライ・フィッシングにおいて必要不可欠なのが当然『フライ』。 これ無くしてはフライ・フィッシングは成り立ちません。 
そのフライの中で極めて重要なパーツとして
『フック』が挙げられます。 同じパターンのフライもフックの形が違うと出来上がりも違う物になります。 フックの形が違うと、全体のプロポーションが違ったり、着水姿勢や飛行バランスに景況を与えます。
当然魚に対するアピールの度合いも違ってくるので、釣果に影響が出ます。 私は殆ど
ドライで釣りをするので、フックは軽いほど良い。
更に良く釣る魚のサイズを考えてみても、極細ワイヤーのフックで何ら問題はありません。
私は現在殆どのフライを
TMCの531・103BL・109BL・902BLガマカツC12で巻いています。
しかし、初めの頃
(良く判っていなかった頃)は、言われるままにシーリーパートリッジ等の外国製のフックを買いました。
これらは日本の釣り事情にはいささか
大袈裟な感じがします。 諸外国の魚はどれも大きく、フックもそれに負けない丈夫な物が多いです。
これはサイズが小さくなってもそう変わり無く、やはり太くて重いワイヤーを使っています。
その上、焼きいれが凄くて、
非常に硬い物が多く、私などはタイイングが終わってバイスから外したら、バーブで折れる事がよくあった。
これは
バーブを潰す時もおきた。 それが嫌で今では日本のメーカーの物を使用していて、曲がっても手で戻せる位が良いと思います。
100%ではないですが、殆ど
バーブレスフックを使っています。 最近のフックは設計が良いようで、バーブレスでもそう簡単にバレることはありません。 しかしバーブレスを使っている事の自覚があると、やはり心配なのでファイト中は緊張感が倍増します。
でも、うっかり
自分に刺してしまったり、魚から外す時等はスムーズでダメージも少なくて良いです。
一度でも自分に深々と針を刺した経験のある方は、大抵バーブレスに変更するらしいです。 実は私もその一人。
フライを始めて間もない頃、
左手親指の爪の横から7〜8mm刺さりました。 仕方なく、力で引き抜きました。
激痛と大量の出血に見舞われ、バーブレスだったらな〜と痛感しました。
それ以来はず〜〜っと
バーブレスフックにしています。                             
-2001.8.1-  
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第 11 話
【 フライ ロッド 】
私は最初、フライ・フィッシングを覚えた頃は柔らかいロッドが好きでした。 それの理由は覚え方にある。
なかなかキャストが上手くいかなくて、
狙った所にフライが入らなかった。 今思えば『下手だった!』ですんでしまうのでしょうが、その頃の私としてはそうは行かない。 当然キャスティング練習もしました。 しかし、生意気にも私は、既にその時使っていたロッドに改善すべき点を多数発見し、それに不満を感じてしまい、それらを克服したロッドとの出会いを模索すべく、ショップに通っていた。
この時点でまだ魚も釣っていないのに。 で、ある時たまたま
“アルトモア・ハリーモデル”を手に持った。
ピーンと来る物があった。
 『これだ!』と感じるものもあった。 ところが・・・ 高いのだ、初心者には。 いや、今思えば初心者が使うようなロッドではないのでしょう。 派手さは無いが素晴らしく高級で繊細。 しかし我慢できず、思い切って購入し、実際に振って見たら、それはそれは素晴らしいものでした! ラインは綺麗なループを作り、フライは狙ったポイントに向かって矢のように飛んで行きました。 この時の感動は今だにハッキリ覚えています。 『やっぱりこうでしょう!』フライ・フィッシングってのは・・・・
自分の下手さ加減をロッドが補ってくれた事に気が付いていませんでしたが、ロッドの性能でここまで違うと言う事の証明でもありました。
このアルトモア・ハリーモデルが一般的なフライロッドより、随分柔らかい物だったのだ。 なにせあの
“岩井渓一郎”“(故)西山 徹”が開発に関わっているのだから・・・・ その後、魚も釣れる始め、フライ・フィッシングの何とやらが解かった気がして、益々深みはまっていった。
同時に
「柔らか好き」にも拍車が掛かり、“ I s' 3 ”なる正体不明の高級ロッドを注文するに至ってしまった。
そのままフライ・フィッシング・ライフは続くのだが、今年、ある転機が訪れた。 
バンブーロッドである。 何年か前に購入してはいたのだが、アクションに馴染めなかったのと、重さに参って使っていなかった。
そんな折、友人がバンブーを購入し使い出した為、私も暫くバンブーオンリーにしてみた。 するとどうだろう! すぐに慣れて
イメージは良い方に急転! バンブーアクションに取り付かれてしまった。 これでキャストも変わったのか? 知らないうちに飛距離が伸びている事に気が付いた。 試しにウインストン(カーボンロッド)を振ってみたところ、これまたビックリ! やっぱり飛びます。
そして I s' 3 は? これが なかなか・・・・ どうもキャストを楽しむロッドではないとハッキリ解かってしまう。
しかし、良くないロッドと言う訳ではない。 目指すものが違うのだから、仕方が無い。
振ってよく飛び、釣った感触が良く、スリリングに曲がる、こんなロッドが理想でしょうが、実際はどれかを少々犠牲にして、違う一方を うんと強調した方が、道具としては個性があり、面白いと思うのだ。 その個性によって好みが分かれ、選択肢も増えるからね!
更に状況によっての使い分け。 そんな魅力あふれる素敵なロッド達が今日も私を魅了する。 

何本持っててもこれで良いと言う事が無い!
                                         
    
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第 12 話
【 釣れない魚たち】
フライ・フィッシングも目的が釣りである以上は魚が釣れない事にはどうにもなりません。
私は海でフライはやらないので殆んどのフライ・フィッシングの
ステージは川である。 対象となる魚は、イワナヤマメ
稀に
ニジマスが釣れる事もある。 アマゴは富山県内には居ないので、釣りたい場合、近い所では岐阜県まで釣りに行く事になる。
これら一般にマス類と呼ばれる魚達は、世界中に多数存在しますが、おそらく
日本のフィールドに住んでる魚達が世界中で最もシビアで神経質だと思われる。 海外での釣りは未経験だが、まず間違い無いでしょう。
この魚達だが、いかなる理由からなのか、そこに居るにも関わらず、なぜか全く釣れない事がよくあるのだ。
そんなシチュエーションに、過去にどれだけ多くのフライマンが、熱くさせられて来たことか・・・・

こんな時は焦らず、まずはじっくり観察する事だ。 余程の事が無い限り、魚は何かを食べてるはずだ。
 
@食物 : 〔サイズは?色は?〕 A食べ方 : 〔ライズは有無〕 B場所 : 〔水面上?水面下?水中?〕
それと、
C当然ながら魚の定位する場所と、フィーディング・レーンの見極め。 
まず@の何を食べているか? これは周りを飛んでる虫や、流下物を良く観察する事で打開できるはず。
次のAで、ライズが有る場合、@のマッチングが上手く行けば、必ず釣れる! 
ではライズが無い場合、Bのどの深さで捕食しているかを見る必要がある。 こんな時、殆んどの場合ドライでは釣れないでしょう。
捕食の水深で、知識のある人なら餌となりうる昆虫の種類と形態が予想でき、マッチングが可能となる。 では予想できない場合は?
とりあえず手持ちのフライから、ニンフ、ピューパ、ラーバ等の水中にあると思われるあらゆるパターンを順番に試して行く事になるでしょう。 
更にC。 渋い時ほどこれが物を言い、場合によっては10Cmずれてもフライや餌を無視する事がある。
理屈の上では
“これらの内のどれか”が当たれば大抵は釣れるものだが、それでも魚は我等の予想を超えてフライを銜えてくれない時がよくあるものだ。 シビレます。 厳しい状況のもと、手強い魚を釣り上げた時の喜びと言ったら例え様も無いものだ。
深みにはまったフライマンが更なる深みに入り込む理由になったりする。
かく言う私もその一人。 嗚呼フライ・フィッシングって奥深い!
                       
- 2001.9.27 -  
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第 13 話
【 トラウト 】
私がフライ・フィッシングで狙う魚は一般に“トラウト”と呼ばれる魚たちです。
細かい事を言うと
“チャー”だとか、??(忘れた)とか言う人もいるでしょうが、普通はトラウトでいいと思います。
これを和訳すると
“鱒”なのですが、“サツキマス”“サクラマス”と言うふうに、和名に鱒の字が付く魚はいますが、分類上鱒と言う魚はいません。 すべてサケ目、サケ科の魚なのです。 ま、堅い話しは抜きにして、私の釣り歩くフィールドの魚の話しをします。
一般に良く見るのは4種類。 多い順に
“イワナ”“ニジマス”“ヤマメ”“アマゴ”です。
アマゴは元来富山県の在来種ではないので、何時の時代かに放流されたものの子孫です。
ニジマスも在来種ではないですし、野生化も以外に難しいらしい。
高原川や庄川などで釣れる大物も当然毎年の放流物の生き残りと言う事になります。
このトラウト達は、それぞれに大変個性的な魅力があるのです。 個人的にはイワナが好きです。 次にヤマメ、ニジマスとなります。
アマゴに付いては、相当限られた場所でしか釣れないので、特に意識はした事がありません。 ただし、岐阜県ではアマゴの方がヤマメより格上とされているとの事。 養殖、放流等も盛んにアマゴで行われているようです。 ですから、たまに岐阜方面に釣りに行った時などはアマゴを楽しむ事にしています。 なかなか富山県ではいいサイズのアマゴは見られませんので・・・・
一番貪欲なのはイワナです。 フライを
食い損ねても(多少手応えがあっても)何度かやり直しが利く事があからです。
これに対してヤマメは敏感。 1度出てダメだったら半日は無理でしょう。 ファイトが楽しいのはニジマスです。
よく走るし、引きもパワフルな上、ジャンプしたりもします。 ヤマメのファイトは華麗です。 なんとかフックを外そうとヒステリックは首振りをしたり、スピンしてティペットを体に巻きつけて切ろうとしたりします。 これはサクラマスも同様で、下手な人が釣ると体中にラインが巻き付き、傷だらけになりますが、上手い人は巻き傷を付けません。 もし同じエリアに混生しているとしても、フッキングの後のファイトで大体何が釣れたか判ります。 本来は混生している事自体、不自然なのですが・・・・ 
「イワナだったらあそこがいい。」とか、「あのヤマメが釣りたい!」って川を選んで釣りに行く方が楽しいでしょう。 同じ所で全て釣れるのって楽かもしれないけど面白くないです。
八尾のイワナと利賀のイワナでは、居付く場所が違います。 同じイワナでも川によって
“癖”みたいな物があるのです。
この違いも楽しまなくちゃ! 只釣れれば良いと言う物ではないのです。
                   
- 2001・11・30 - 
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第 14 話
【 オフ・シーズンのタイイング 】
フライに限らず 渓流釣りには禁漁期間と言うのがある。 いわゆるオフ・シーズンである。
私の場合渓流OFF後はソルト・ルアーのシーズン・インなので海に通いますが、
『釣りは川のフライオンリー』と言う方も結構おられます。 そんな方々のオフ・シーズンの過し方は・・・・  最近増えてるのが“ハンドクラフト”らしいです。
つまり、ランディングネットやロッドの自作です。 じゃ〜これをやらない人はと言うと? 
“フライの巻き貯め”とよく言います。
このオフ・シーズンのタイイングって両極端だと思います。 それはガンガン巻いちゃう人と、殆んど巻かない人に分かれるって事です。
前者の巻く人は、あらゆる事を想定して全てに対処すべく準備を怠らない
“大変真面目なフライマン”と言えるでしょう。
フライマンの鏡!尊敬に値します。 では巻かない人は? 実はこっちが普通です。 当然私も巻きませんし、多分友人達も巻いていません。
たまには巻こうと思い立ち、デスクに向かうのですが、バイスにフックをセットしたまま1時間以上考え込む事が良くあります。 これは何をすべきかが見えていないからです。 定番フライの補充程度ならやりますが、オリジナリティーを加わえるとなると話しは違ってきます。
何故なら
“テイク&トライ”を繰り返し、フライの完成度を高めてゆく為には“使って見る必要がある”からです。 それにはシーズン中でないと駄目だと思うのです。 巻いて見る→使って見る→課題が見つかる→対策して見る→また使って見る→また課題が・・・・
こんな事を繰り返しながらフライマンは楽しい時を過していると思うのです。 だからシーズン中は行く前に準備しておいて、帰ってきてからも手直しをしてって、結構忙しいです。 これが「フライ・フィッシングやってて良かったな〜。」って充実感に浸ってる時でもある訳ですね。
結果が見えない事への挑戦てつまらないじゃないですか。 随分前にも書きましたがタイングも釣りの内って言うのは、そう言う事なのです。
そんな私もフライを始めた年のオフ・シーズンには狂ったように巻きました。
しかしある程度フライ・フィッシングのなんたるかが見えはじめ、魚も釣れるようになってくると、次第にやらなくなりました。
何故なら、あれこれ考えて、凝ったパターンのフライを沢山巻いて置いても、実際のシーズン中には、相当偏った一部のフライ以外
使う事が無いままシーズンを終えてしまうフライが随分ある事に気が付いたからです。 どんなに想像性が豊なフライであっても、必ずしもそれが実戦的とは限らないと判ったからです。 釣れるフライと言うのは繰り返される実践の中から出来てくるものだと考えています。
ただし、これは私個人の意見で、オフ・シーズン中のタイイングを否定する訳ではありません。
タイイング自体楽しい行為ですから、大いに楽しんで下さい。
                         
-2002・1・11- 
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第 15 話
【 ミッジ・フライ 】
ミッジとは小さいフライの事です。 そしてこの“小ささ”は年々小型化して来ました。 私がフライを始めた頃は#20で十分ミッジと呼べました。
でも最近では
#27〜#28以下でないとミッジと呼ばないようです。
これをmmで表すと、#20の全長が約6.5mmなのに対し、#28は約4mmです。(注 : フック形状やメーカーで誤差あり)
実際タイイングしてフライに仕上げるとそのボリューム差は歴然です。
普通サイズ(#12〜#16)をマイクロバスに例えたら、#20は普通車1BOX位。 #28では20年前の軽四輪、となります。
個人的にミッジは好きです。 サイズがサイズだけに あまり凝った物は巻けませんが、その小ささ故に
“凝縮された美”を感じるのです。
でも実釣においては殆んど使う事がありません。 何故なら
魚に与えるリスクが大きすぎるからです。
フライが小さいが故に細いティペットが必要になる為糸が切れ易くなり、結果的にバラシが多くなります。
魚が捕れないだけなら諦めますが、
フライとティペット付けて泳ぐ魚が居る事の方がが心配なのです。
私はフライボックスにミッジフライを一杯に巻きためて、
フライをやらない人にそれを見せて、驚く顔を見て楽しんでいます。
タイングは簡単ですが、やらない人には脅威に思えるらしく、大変感心してくれます。
そう言う訳で、私のミッジフライは、
魚より人を釣り上げる事の方が多いのです。
解禁を向かえる春先には気合を入れてミッジを量産しているフライマンも多い事でしょう。
また、首都圏近郊のメジャー河川などのスレた魚にもミッジは必要でしょう。
しかし幸いな事に、私はまだそんな状況には遭遇した事がありません。 またこの先あったとしても、きっとそんなに頑張らないと思います。
そこを飛ばして次ぎ行った方が能率も良いでしょうし、そこまでして釣ろうとも思わないからです。
とは言ってもでっかい魚が見えたら頑張るかも・・・・ そんな複雑なポジションの私のミッジフライ。
それでも、ツイツイ巻いちゃいます。 ちょっぴりタイイング・フェチな私かも?・・・・
               
-2002・1・23- 初めに戻る
第 16 話
【 ショートロッド・ロングロッド 】
フライロッドの標準の長さと言うのは人によってとらえ方が違うだろうが、一般的にカーボンのドライアクションでは8 f t 位だと思います。
かなりのロングキャストやルースニング、ウエットフライのように、ロッド操作が必要な場合には、ある程度長い方が有利です。
それ以外の場合では、逆に短くても特に問題はありません。 実際、ドライアクションの
バンブーロッドだと、7 f t 位が標準的です。
フライ・フィッシングを始めた頃から私は長竿派でした。 普段はカーボンロッドの8’3”か8’6”を使っていました。
それ故に初めてバンブーロッドを買う時も、バンブーロッドの短さに不安があり、なるべく低番手でも長い物を選びました。 
7’6”#3です。 これは実際の使用に際して、素材の違いから来るアクションと重量の違和感を除いては、全く問題無しでした。
しかし、
最近ショートバンブーの快適さを覚えてしまったのです。
これは釣り友達である、tsuyo氏が6’3”バンブーをオーダーし、その素晴らしさを絶賛した事から始まった。
特に、地元富山県の特長である山岳渓流では実用に全く問題無しとの事。 それ以上に短い分取り回しが楽だと言う。
考えてみたらわざわざそれ1本で全て賄うなんて気は初めから無いのだから、ドライ専用の快適なロッドを選ぶべきでした。
7’6”のバンブーは、いろんな事を教えてくれたので、使ってみて良かったと思いますが、最近さっぱり出番が無くなったのも事実です。
それから
ショートロッドを使うと言う事を抵抗無く選んだtsuyo氏はやはりベテランだと思う。
もし彼が使い始めなければ6’6”なんてショートロッド
(私の中では超が付く位)を私は選択できなかったと思うし、当然この素晴らしいフィーリングを知ることも無かったかもしれない。 そんな訳で、ショートバンブーロッドは素晴らしいです
欲を言うともっといろんなメーカーのロッドを体験してみたいのだが叶わぬか・・・・

先日ひょんな事から
8’6”でルースニングしたら大変楽でした。 あらためて長さの利を痛感し、併せてカーボンの利便性も再確認した。
こうなると一長一短、甲乙つけ難く、どちらも良い。 元々道具好きの私です、集めちゃいそうで怖いです。 微妙なシチュエーションの差で微妙に違うロッドフィーリングを楽しむ。 フライ・フィッシングはディープな趣味だからこんな楽しみ方も有りだと思うのです。
そんな訳で あと数本
(本心では何本でも)バンブーロッドが欲しいなー。                       
−2002.4.9− 初めに戻る  
第 17 話
【 ケミカル用品 】
フライやルアーと言った釣りをしているといろんな種類のケミカル用品と出会う。 特にフライは種類が多い。
その中でも避けて通れないのが
フロータント。 フライを水から守る為の撥水材だ。
染み込ませるリキッドタイプ、塗るゲルタイプ、まぶすパウダータイプと大きく分けて3種類だが、それぞれにまたバリエーションが沢山あって、その数は想像がつかないほど、各社挙って競争発売している。 細かい事を言わなければあまり大差無いのでは・・・・
私は何時頃からか、リキッドとパウダーしか使わなくなりました。 ゲルタイプは耐久性がありますが
重くなるので好きじゃないのだ。
あたり前だが、ドライフライにしか使わない物だ。 ドライフライは表面張力で浮くのだが、ゲルタイプを使うと
半沈み状態になる。
個人的な好みだが、
ドライフライにはシャキッと浮いてもらいたいのだ。 その点パウダーは素晴らしい!
濡れてるフライを完全に搾った後、シャカシャカっとシェイク。 それはそれは見事に浮きます。
ただ、フロータントは個人の好みも相当に分かれるものだし、シチュエーションによっても差が出るものだ。
どれが良いのかは個人の選択の自由と言う事になる。
(どれを使うかで釣果に差が出る事がある)
どれもフライ用品だから超割高! 一般的な撥水スプレーでも全く問題無く代用できます。(特にリキッドタイプは成分が同じです。)
他にラインドレッシングと言う物もあります。 簡単なスプレー式からゴシゴシ塗り込むものまで。 使う人は結構メンテナンスしてますが、使わない人は全くやらないようだ。 私は意外にやるタイプ。 なんとなくヌルッとした新しい感じの手触りが好きなのだ。
あと、バンブーロッドには
フッ素系のコート材を塗っています。 「塗料の表面強度が上がり、擦れや汚れに強くなります。」←この説明書きを鵜呑みにしているのだ。 実際の効果については調べる術も無いのだが・・・・ 要は気分! 業界の売上に協力しておきましょう。
だって家にいる時タイイング以外にも、何かイタズラしていないと落ち着かないのだ。
             
−2002.5.2− 
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第 18 話
【 スタンダード・パターン】
フライフィッシングのベストシーズンともなると、魚の活性が高くなるので、いろんなパターンのフライに気持ち良く魚がアタックしてくれる。
特に
スタンダードパターンと呼ばれる定番フライは不変的な強さを秘めている。 そこで代表的なドライフライを 6つ+?巻いて見た。
??”と言うのは左から 3番目の仮名 『 ロイヤル・パラシュ−ト・ウイング 』の事で多分、私のオリジナルアレンジのはず・・・・
形と言うかシルエットが
スタートレックのエンタープライズ(NCC-1701系)に似ているのでエンタープライズと勝手に呼んでいる。
左からエルクヘア・カディス、ロイヤル・コーチマン、エンタープライズ、パラシュート、パラシュート・アント、メイフライ・ダン、アダムス。
フライをやってる人なら説明のいらないフライばかり。 タイイングが面倒なのは2、3、6。 特にロイヤルコーチマンは
ウイングが苦手。
しかも
1尾釣ったらそのウイングが壊れてしまうのだ。 見掛けはとっても美しいのだが・・・・  エルクヘア・カディスは大変良く釣れます。
サイズとカラーを数種類用意しとけば全て足りてしまう程の威力を持つ。 個人的にはエンタープライズが好きで良く使います。
構造が丈夫な上、水切れが良いので釣り上がりに有利です。 簡単に搾ってフロータント付けたらすぐに浮力を回復します。 見た目も綺麗!
同様に
パラシュートも耐久性があり、良く浮き、濡れても回復も早いので実戦向き。 パラシュート・アントは源流アタックに必須。
特にスレた魚に対しての最終兵器的存在。 しかし私は通常使用には気が引けます。 実用性能はパラシュートと同等かそれ以上。
メイフライ・ダンやアダムスは流下していく姿は正にメイフライそのもの。 しかし、キャスティングに気を使わないと
ティペットにスピンがかかり、縮れるため釣りにならない。 気分で使うかナチュラルドリフトを楽しむか・・・・ 「これじゃないと駄目だった。」と言う場面に会ってない。
ドライフライの最盛期にはテレストリアルを意識したカラフルで綺麗な大き目のフライに、大袈裟な出方をする魚を楽しみたい物です。
あまり深く考え過ぎず、フィーディーングレーンだけを見極め、華麗にナチュラルドリフトさせます。 そこに“ガボッ”って食い付いて来ます。
ドライフライの最もエキサイティングで楽しみな瞬間です。 1度これを体験すると
「もうフライ止められない!」って事になっちゃいます。
これから渓流釣りを始めようと考えている方、あるいは餌釣り師の方も、ぜひこんなドライフライを経験して見て下さい。
釣りその物が楽しい事に気が付きますから、競って魚をキープする事を自然にしなくなると思います。 
    
−2002.6.20− 初めに戻る
第 19 話
【 フィッシング・フィールド 】
私は地元派の人間で、遠征と言う奴が得意ではない。
と言う事は、言い換えれば
1シーズンを通して地元の川でフライフィッシングを楽しむ事が出来ると言うことか。 それはそれで喜ぶべきことだ。
度々釣行記にも書く通り、
メインフィールドは利賀村と八尾町である。
とりわけ利賀村は大好きで、ひょっとしたら村出身者よりも滞在日数が多いんじゃないかと思うほど、良く通っている。
八尾は利賀と比べたら1/4程度だろうか。 釣りをする面積比で考えたら妥当なところだ。 ただ
八尾の川は利賀村ほど期待が持てない。
思いがけず大釣り出来る事もあるが、大半は徒労に終わると割り切っている。 この両山間エリア共、最終部落より
上流は素晴らしい景観であるのに対し、村内の川は悲惨なものだ。 これはここだけに限らず、残念ながら山沿いの村落内で共通して言える事だ。
ハッキリ言ってしまうと、川を大切にしようと言う気持ちが感じられないのだ。
そう言う私自身、釣人が出したと思しきゴミを時々拾って帰ること以外、特に何もしていないので大きなことは言えないのですが・・・・

この他五箇山の庄川水系も小さな支流が多く、探すとイワナが住んでいる所は意外に多い。 私はどちらかと言うと
源流や藪沢が好き。
早月川や常願寺川のような開けた速い流れは苦手である。
流れが複雑で、ブッシュやカバーが多い方が先行者の後に入っても釣れるチャンスがあるように思えるし、イワナってそんな所が好きである。
意外な所に思わぬ大物が!なんて事も度々あったりする。
しかも、そんな所は全く放流など されていないエリアが殆どなので、出会える魚は
100%ネイティブ! それは宝石の様に美しい。

日本のフライフィッシングのスタイルは、
“小規模山岳渓流で世界一繊細な魚達を世界一繊細なフライタックルで釣る”これだと思うのだ。
そう考えた時、
「どんな景色の中を、どう水が流れているか?」と言うのはとても大切。 釣り易いか難しいかはそれより かなり後のこと。
自然渓流と言うのは時としておお暴れもしたりする。 個人的には それで荒れててもあまり気にならない。 だってそれが自然だもん。
方々で護岸工事や堰堤工事について論議されているが、私は別に構わない。
むしろ、
声高に反対を叫んでいるくせに、堰堤のプールでイブニングを楽しんでる輩の方に矛盾を感じたりしてしまう。
確かに自然の景観は損なわれるだろうが、釣りに恩恵も受けている訳だ。
堰堤の無い川を私は知らない。 県外の河川についても知らないだけで、行って良い魚が釣れるなら多少遠くても通うかもしれない。
「地元が好き」と言う事以上に「良い釣がしたい。」と言う欲の方が大きいからね。

ネット・フレンドの方々から、他所の内水面漁協の
“川への取り組み”の話を聞くと素晴らしい事が沢山あってとても羨ましい。
ここ富山の内水面漁協は、その様な取り組みって何かしてるのか? 聞いた事も見た事も無い。
義務放流した魚を夜間に投網で捕ったりしてしまうような非常識な行為を行う地元民がいる所でそんな事を望んでも無理かな?
何年も渓流釣りをしているが、神通川水系と庄川下流漁協以外で遊漁証の提示を求められた事が一度も無い。
つまりパトロールすらしていないと言う事だ。
私も含めてたまたまそこに素晴らしい川があったので、
何も考えず利用してるに過ぎない状態のようだ。  
−2002.10.20− 
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第 20 話
【 ルースニング 】
フライフィッシングにルースニングと言う釣り方がある。 フライでは珍しく “マーカー”と言うウキを使う釣り方だ。
ニンフなどの沈むフライを使う場合はフライが見えないのでミャクでアタリを取らないといけなくなる。 それをなんとかドライのようにアタリを取ろうと考えた結果、こう言う形になったのだが、多少ウキの形状が変わってるだけで一般的な浮き釣りと何ら変わることが無い。
その為、ルースニング自体を「フライフィッシングらしくない。」と言う理由で嫌うフライマンも少なくないらしい・・・・
しかもこのルースニングと言う名称自体が日本のフライフィッシング業界の
造語なんだって。 当然日本以外では通じないらしい。
発想も大変日本的だが、
私は嫌いではない。 マーカーの浮力を最低限度にしておけばフライにかかるテンションがはるかに小さい為、魚に与える違和感も小さくて済むと思うし、なによりそこそこ良く釣れるからだ。 釣りである以上、釣れない事には始まらない。
が、こう書くと
合理的に聞こえるが、実際にはそう簡単にも行かない。 理屈の上ではアタリがマーカーに出るので見てアワセれば良い訳だ。 
しかし、それは
上手く流れに乗った場合の話。 実はルースニングはキャストが厄介なのだ。 そう、難しいと言うより厄介が良い表現だろう。
理由はマーカー自体に重量がある為、
マーカーとフライが別々に動くいてしまうのだ。 当然だが、マーカーとフライの間が広い程、その影響は大きく現れ、更にガン玉なんか付けると事態は最悪だ。 方手で2、3個小石を持って投げると同じ所に落ちない事が想像できると思う。
その現象が糸でつながって起きるのだ。 そんな訳で、細いフィーディングレーンにマーカーとフライを入れる事が
非情に困難なのだ。 
もっとも水が充分で広い川や堰堤プール、湖なら問題なかろうが、渓ではそうは行かない。 個人データでは5回投げて1回入れば良い方。
でもキャストが上手く決まって、流れて来るマーカーが不意に止まったり、モゾモゾと動いたりした時には、やっぱりドキドキしてしまう。
如何なる釣り方でも
釣れる瞬間は感動的。 「釣りやってて良かったなー」て感じる瞬間です。 あまり細かい事を言わずに、純粋に魚を釣りたい私にとってルースニングは釣り方のひとつでしかない。 よって私はルースニング肯定派である。     
−2003.3.21− 初めに戻る
第 21 話
【 淡水湖の不思議 】
ルアー考でも触れましたが水中の酸素量と言うのは極めて少ない。 淡水は海水より約25%〜50%多いが、それでも最大0.006%です。
ところが淡水の不思議はそんな事ではない。 昔から池や湖に住む超大物とかって、
凄く深い所に潜んでいるイメージがありませんか?
それが海なら、場合によっては未知なる生物の生息の可能性もありなのですが、淡水ではそうはいきません。
なぜならそこには
酸素が無い!からです。 実際の検証によると、夏の白樺湖で、水深が8mを超えた所で酸素量がゼロになったそうです。

仮にここで酸素が含まれてる水域を
有酸素帯とし、それより深くて酸素の無い所を無酸素帯と呼ぶ事にします。

この有酸素帯は条件によって多少は違うかもしれませんが、通常世界中のどの淡水湖も概ね共通の深さだそうです。 その理由は如何に?
答えは簡単、
湖には海のような潮流がないからです。 水中の酸素の自然拡散は年間約6m程度(酸素の消費が全く無い場合で)だそうだ。
と言う事は、“自然拡散で深い所まで酸素がいっぱい!” なんて事は、まず
望めないらしい・・・・

海では水深10000mを超えるような深海にも生物が住んでいますが、淡水では多めに見ても10mを超えると、そこは無酸素の死の世界だと言う事です。 ただし、相当大量の水の流入や、台風並の強風で有酸素帯が撹拌されると有酸素帯の深さも変わる事がありますが・・・・

以上の事を踏まえて考えるに、海のジギングとかでは水深300mでブリやヒラマサ、カツオなどは普通に釣れますが、琵琶湖やダム湖などでバスフィッシングを行った場合、
水深10mは狙ってみても釣れないものと考えても良いのでは?
某テレビ番組でバスプロが「30mのボトム付近で食ってきた。」とか言ってたが、極めて怪しい話しだな〜と思ってしまう・・・・
確かにダム湖で釣れる大岩魚は深みに居ますが、それでも5mから8m辺りを狙うべき。(多分その方が確率が高いと思いますよ)
ただし条件次第で有酸素帯が30m付近まで下がればそこにも魚が居る可能性は十分ありますが、確率的に考えると極めて低いと思う。

ま、いずれにしても魚は酸素の量が豊富な所を選ぶらしいので、落ち込みなどの空気に触れる所の近くがポイントになっていますよね。
漠然と流れだけでポイントを見るのではなく、水温や酸素量の事も考えると、
一層釣りが面白くなると思ってみたりもします。
まず基本は楽しむ事。 後からあれこれ理由をこじつけるのって、釣り人の得意技じゃありませんか!
魚の心理までは解りませんが、何時の日か
科学が釣りを解明してくれる日がくるかも・・・・ でもそれって釣りが楽しくなくなる時でもある。
何が起こるか解らないって所が釣りの醍醐味ですものね。 釣れ過ぎず、釣れ無過ぎず、何時の世も釣り人は我侭なものだ。
この内容の細部は
さくだいおうさん謎の巨大生物から抜粋いたしました。(承諾済み)           
−2003.7.25-  初めに戻る
第 22 話
【 思い思いの解禁日 】
第14話でも触れていますが、河川の釣りには漁期と言うものがあります。 一般的には3月1日から9月30日までの7ヶ月間です。
で、この解禁日となる3月1日は
渓流ファンにとっては大切なイベントの日。 ある意味この日から1年が始まると言っても過言ではない。
毎年この日を指折り数え、ある者は会社に休みを入れ、ある者は前日より現地入り。 とにかく気合と意気込みが感じられる釣り人多数。

そんな解禁日であるが故にか
場所の取り合いでもめてる連中を見かける事がある。 一体何やってんだか?って嫌な気になる。(バカ丸出し)
それともう1つ見てて不愉快になるのが
乱獲です。 断食後放流した魚を数十匹捕ったくらいで何が嬉しいのやら・・・? (見てて哀れです)
ある程度お年を召した餌釣りの方に多いと見受けますが、持ち帰る欲から自分を解放できたら違う楽しさが見えると思うのです。
私がフライフィッシングをするようになって一番嬉しいのは
1尾の重みと言うか、それによって感じる満足度の大きさを知る事が出来た事です。
ことわって置きますが、釣れ難いから釣れた時の満足度が大きいのではありません。 なぜなら
フライの方が餌より釣れると思うからです。

私は同年代かもしくは若い方で渓流釣りをしている方には、「フライフィッシングして見られてはいかがですか?」と良く言います。
それは絶対に餌釣りでは得る事が出来ない
“喜び”を感じる事が出来るからです。 (言葉で伝えるのはチョッと難しい・・・)
でもその辺の事が解ると「我先に場所とって沢山釣って人に自慢」って事しなくなるし、ダメな時は「ダメでした。」って笑って言えるようになる。
きっとそっちの方が楽しい筈。 
形は無くても残る思いは大きいのです。 餌釣りは持ち帰る魚が全てで食べたら終わり、骨しか残りません。
皆がフライフィッシングを通じて、良き思い出を残すようになると、自然と魚も残るようになると思うのだが、考えが甘いかな〜・・・
でも少なくとも殺伐とした釣りはしなくなると思います。 自分の中で満足できる釣りが理想です。 
「どれだけ楽しめるか?」これですね!

釣れないと悔しい、でも辛い訳じゃない。 だって競技や仕事じゃないんだもん。 遊びだから辛い思いをする事無いでしょう・・・
末永くワクワクしながら解禁日を迎え、1尾1尾に充実を感じて行きたいものですね。                

−2004.3.8-  初めに戻る
第 23 話
【 管理釣り場 】
オフシーズン中にもフライフィッシングを楽しむ手段として管理釣り場というフィールドがあります。 何のことは無い、俗に言う釣堀の事です。
しかし、その形態はコンクリートの溜池ではなく、概ね自然の河川、もしくは池や湖を利用した、比較的綺麗な環境のものが多いようです。
当然ですが、釣りのスタイルや魚種、それによるエリアの制限、それぞれの場所ごとにルールが決められている、文字通り管理されているのが一般的な管理釣り場です。 またキャンプ場やバーベキュー施設などを備えた所も多く、
家族で楽しめたりもします。
ルアーとフライのエリア分け、リリースの仕方、ティペットの太さ、バーブレスフックの使用、キープ数の制限等が主なルールです。

管理釣り場の良い所、それは一言では括れませんが、私が思う理由は大きく分けて2つです。
理由その1 それはなんと言っていっても
“必ず魚がいる”と言う事です。 但し、釣れるか釣れないかは別の話ですが…
全国の管理釣り場が全てグッドコンディションとは言いませんが、管理者が真剣に取り組んでいる釣り場には素晴らしい所が多いです。
そんな釣り場では、水の透明度が高い日には多数の泳ぎ回る魚影が見られ、方々で起こるライズにはワクワクさせられます。
また釣れる魚もヒレピンで美しい魚タイのものも多いです。 当然、フッキングの後のファイトも強烈と言うおまけ付き!

理由その2 管理サイドの意思により
“通常体験できないサイズ”の魚や“本来そこにいない魚種も釣る事ができる”事だと思います。
私は行った事がありませんが、60〜70cmを超えるニジマスやブラウンがいたり、1mのイトウやシーバスまで入れてる所があるらしい。
初めからそんな所と割り切って、純粋に大物とのファイトを楽しみに行くのも十分アリだとおもいます。 と言うか、むしろ釣ってみたい!

そんな管理釣り場ですが、同じ様な道具を使って魚を釣るにしても、一般渓流のテクニックが役に立たない場面にチョクチョク出会います。
いや、むしろ通用しない場合の方が多いかも… 魚達にも学習能力があるので、狭い場所で攻め続けられると釣り難くなって行くのは道理。
その為管理釣り場を楽しむ場合、釣り人にもそれに見合ったスタイルが要求され、そこのルールによりますが道具にまで至る事もある。

管理釣り場は別の環境と考えると、当然
そこに見合ったパターンのフライも必要です。(○○スペシャルとか名付けたりします)
私は特に理由も無いですが、渓流で釣りをする時はなんとなく
ナチュラルな素材で巻いた、ナチュラルなカラーのフライを使う事が多いです。
でも反対に管理釣り場では、思いっきり大きいニンフだとか、ことさらに派手な色のウーリーバガーとかを良く使います。
対極性が面白いと思うからです。 渓流へはなんとなく行って、自然な時間の流れの中で川と景色を楽しみ、そこに居る魚を釣るっています。
でも管理釣り場という所は、「さあ行くぞ!」って管理釣り場用のタックルとフライを持って遊びに行く、ある意味
“気合”を入れて行く感じ。
毎回受付でお金を払って釣りをするからそう感じるのでしょうか? ま、どっちにしても楽しみに行ってる事には変わりが何のですが…

私が釣りを楽しむ富山は管理釣り場事情はよくあありません。 残念ながら天湖森以外に無いんじゃないかな?
できることなら流れのある自然渓流に近い管理釣り場があると良いのですが… 全国的に見ても川や水事情には恵まれている富山県。
でもその水も限りなく管理されていて、利権に縛られてて簡単な訳には行かない現実があるようです。    

−2004.11.25-  初めに戻る